1.メソポタミア文明と農業
BC3000~2000年頃、シュメール人がティグリス川およびユーフラテス川の間で都市国家を形成しました。これらの川に挟まれた地域は、三日月帯の肥沃な土地が広がっており、この地域に文明が発生しました。歴史については私は詳しくないので別の文献をご覧ください。
この地域について調べると、ケッペンの気候区分では砂漠気候(Bwh)に分類されるようです。そのため、必然的に水を確保できる地域に人々が集中したと思われます。また、地下灌漑などを使っていたようです。ただ、砂質土のため、通常は保肥力が弱いのではないかと思いますが、なぜこの三日月地帯のみ肥沃の土地になれたのでしょうか?いやー不思議。誰か詳しい人教えて下さい。
航空写真を見ると、メソポタミア文明が出現した地域は、今でも緑が見えるため、農耕には適していたのではないかと直観的に感じます。
2.シュメール人と食生活
DAILY LIFE IN ANCIENT MESOPOTAMIA,1998の中で、シュメール人の食生活について書かれています。その中に以下の文章の記載がありました。(Daily LINF IN ANCIENT MESOPOTAMIA,KAREN RHEA NEMET-NEJAT,P160)より引用
シュメール人は、ハーブ・スパイスを食生活に取り入れていました。その中で、上記にあるようにwaterecree=クレソンとの記載があります。つまり、5000年前の人類はすでにクレソンを食生活の一部として取り入れていました。
3.クレソン料理を勝手に推測
シュメール人は、穀物を中心として肉、魚なども取り入れた食生活を送っていたようです。しかし、牛肉は高級で羊肉などを主に食べていたようです。
もしかしたら、ハーブ同様に羊肉の独特の臭みを消すためには香辛料を使い、そして、食後の口直しにクレソンを食べていたのかもしれません。
ただ、クレソンと人は古代から人々に愛されてきました。現代では、イギリス、ドイツ、フランスなどで商業的に生産されており、長い歴史があるのだなと感じます。